2006年07月18日
漢字辞典を使って漢字が書けるようになろう(2)
漢字辞典でここが便利
小学生が使う漢字辞典で、ここが便利、これは欠かせないというのはなんでしょう?
・書き順の練習が出来る…今は、正しい書き順で漢字を書ける子どもが少なくなったように思います。書いてしまえばいっしょと言えばそれまでですが、新しい漢字を覚える時には、まず書き順を覚える習慣をつけましょう。その方が漢字そのものも覚えやすくなると思います。毎回ちがう書き方をしていると、無意識化されませんので覚えにくくなります。
・学習する漢字のまちがえやすいポイントを分かりやすく(漫画などで)押さえてある…おもしろおかしく説明してあると、忘れにくいものです。
・習う漢字を使った熟語の用例がある…用例というのは、文単位である方がいいです。たとえば、
「故国日本」よりは「五年ぶりに、おじは故国(生まれた国)日本へ帰ってきた。」の方が生きた用例です。
これは国語に限らず、辞典というものは文単位の用例があって初めて生きた言葉になります。
・辞典で覚え、同時にじっさいに書いて練習できる…辞典というのは、目で覚えるものです。初めて覚える漢字は、同時に手を動かして練習することが不可欠です。ですから、辞典とドリルがいっしょになったものがお薦めというわけです。また、後で述べますが、習った漢字を定着させるためには少しずつテストする必要もあります。
実際に漢字辞典をどう練習させるか
まず、各学年の初めに1学年下の漢字辞典に取り組みましょう。これがいちばん無理のない学習法だと考えます。
たとえば、4年生になったら、3年生の漢字辞典を仕上げることを考えようということです。きれいに忘れていて書けない漢字が多いと思いますよ。でも、3年生の漢字を1年かけて仕上げるという意味ではないです。3ヶ月くらいかければじゅうぶんではないでしょうか。それから、4年生の漢字に取り組みましょう。国語に限らず、英語などの語学は「1年落とし」がいちばん効果的なように思います。
次に、10個ぐらいずつ、書けるかどうかの確認テストをしましょう。各学年の配当漢字は多くても200字です。15回から20回ぐらいに分けてテストしないと、なかなか定着しませんね。
テストする時は、漢字単体ではなく「熟語」として書けるようにさせましょう。熟語の中でその漢字がどう使われるかで、漢字自体の意味をつかませるのですね。各学年に分かれた漢字ドリルでは、上の学年の漢字を使った熟語は出てきませんのでだいじょうぶです。
テストといっても、わざわざテスト用紙を作成する必要はないでしょう。もちろん、テスト用のテンプレートに当たるものをこしらえるとなおいいですが。計算用紙でもじゅうぶんです。
その二字熟語を使った用例の文を適当に読み上げて、その二字熟語を書かせればいいのです。ただし、二字熟語の中に同じ学年の漢字でもまだ習っていない漢字が入らないようにしてください。
このようなテスト方法は、文の中でその熟語がどう使われるのかを考えさせる効果もあります。小学生のうちは、おもしろおかしく用例を言ってあげれば喜んでやるものです(‥;)。
むろん、最後は、まちがった漢字、熟語は直しをやらせて、もう一度しっかり練習する、ですね。
上の学年の漢字も覚えてみては
「各学年の初めに1学年下の漢字辞典に取り組みましょう」と述べましたが、これはあくまで漢字に取り組む初めの導入を考えた方法であって、たとえば、4年生の漢字ドリルを終えたら、続いて5年生の漢字ドリルといったふうに先に進めてもまったく問題はありません。むしろ、興味を持つようだったら、どんどん先に進めていってください。それぞれの漢字に各学年の名札がついているわけじゃありませんよね。4年生のうちに6年までの漢字を覚えても、けっしてバチは当たりませんから。漢字に興味を持たせることがいちばん肝要と考えます。漢字や英単語なんてものは、本質的に「覚えた者勝ち」ではないでしょうか。
投稿者 寝太郎 : 09:49 | コメント (0) | トラックバック(0)
2006年07月17日
漢字と二字熟語が書けるようになろう♪
漢字を書く機会が減った時代に
小学生に「漢字をどこまで正確に書かせるか」、これがいちばんなやましく気になる問題かもしれませんね。漢字を正確に書く基準というのは、ほんと人によってさまざまです。厳しい人もいれば、甘めの人もいます。ちなみに、私は甘めの方です(‥;)。
ひと昔前とちがって、今の時代、漢字をきちんと書ける、正しい書き順で書けるなんて子どもはほんとめずらしいって気がします。まあ、人のこと言えたぎりじゃありませんが。でも、教えるという立場上、すべての書き順を覚え直しましたけども。そりゃ、たいへんでした。一度身についたものを矯正するわけですからね。
今の時代、携帯でメールを打ち、パソコンでキーボード入力の機会が多くなって、手紙を書くとか紙に文章を書きつづるということが少なくなりましたね。漢字や熟語もIMEが自動で漢字変換してくれますからね。
ある女子高生は、紙に文字を書くより、キーボードでブログ書いてる方がイメージが湧いて楽しいと言ってました。子供たちが漢字を書いているのを見ていると、一つの漢字を右から左に書いてる子もいましたね。
漢字をどこまで正確に?
確かに、ひと昔前漢字をきちんと書くという基準は厳しかったように思います。
たとえば、「ふるとり」という「つくり」(「集」から「木」を取った上の部首)など、画数が合っていても書き方が悪いと×にされるケースもあったんですよ。
でも、今の子どもに同じ基準を当てはめるとどうなるでしょうか?百聞は一見に如かず。小学生の国語の問題で漢字の書き取りはつきものなんですが、じっさい子供の答案を見て、採点の基準を厳しくすると全部ばつなんてケースも珍しくありません。ばつにしちゃうと完全に学習意欲が失せるでしょうね。
漢字を正確に書く基準については私は甘いほうだと先に述べました。でも、ある程度最低限の基準は必要だと思いますので、かんたんに触(ふ)れておきます。
・正しい漢字と画数が異なるものは、いかなる場合も×
・正しい漢字と画数が合っていても、異なる漢字に見えるものは×。
【例】「力」と「刀」、「未」と「末」。
これが長年子供たちの答案を見てきた私の考える最低限の基準です。あとはご自由にどうぞ。
漢字の書き順はしっかりと
ただし、書き順はきちんと書くよう心がける方がいいですね。少なくとも、同じ漢字を毎回好きなところから書くようだと、それは「漢字のお絵かき」になっちゃて、覚えるのに不利だと思います。漢字のリファレンスを作るのが目的ではありませんので、ここでは書き順に触(ふ)れませんが、初めて習う漢字は、まず書き順を覚えることをお勧(すす)めします。
英単語を覚えて書く場合でも、左から右に書きますよね。ある意味で、覚えるということは無意識化してできるようにするということではないでしょうか。漢字を書く場合も毎回書きやすいところから書いていると反復訓練になりませんので覚えにくくなると思います。漢字は確かに「表意文字」ですが、文を書いている場合はイメージとしてとらえているわけではありません。「顔文字」ではありませんからね。
漢字はできるだけ覚えやすい(忘れにくい)方法で書けるようにしておきましょう。でないと、書く時にどう書くんだっけかなと思った時、きちんと辞典なりで確認するかしないかが一つの分かれ道ですね。いったん、まあいいやと許しちゃうと歯止めがきかなくなり、ずるずると誤字を書いても平気になっちゃいます。習慣性になるということですね。そして、「覚えることを忘れ、忘れることを覚え」という悪循環に陥る危険性も大です。
漢字が書けるようになった後は?
せっかく漢字が書けるようになっても、その場限りだとすぐ忘れてしまいますね。そこで、次の段階は、一学年分の習った漢字を使った熟語の反復訓練です。漢字だけ単体で書いてもあまり意味はないと考えます。
漢字が書けるようになると、「反復訓練」につかう教材は基本的に何でもいいと思います。市販の漢字ドリル等、何でも。
私の場合は、自分で作ったプリントで練習させました。参考:「・二字熟語の読み書き…基本を身につけよう」と「・二字熟語の読み…読めるようになろう!」
「新しい漢字を習う」と「二字熟語が読めるようになる」と「二字熟語が書けるようになる」とこの3つを連動させて、「熟語の読み書き」そのものの基本的な感覚を身につけてもらおうというわけです。
投稿者 寝太郎 : 09:53 | コメント (0) | トラックバック(0)