2007年01月08日

逆比をつかいこなそう!(2)速さとかかる時間

逆比というものが算数の解法の道具としてどれだけ有効なものかを、具体的な問題を実際に解いて解説していきたいと思います。

まずはその第一弾。文章問題(文章題)の「道のりが一定の時の速さとかかる時間の関係」を取り上げます。代表的な逆比のセットですね。次に説明する問題は、「差集め算(差集算)」といわれる文章題の例題としてよく取り上げられます。参考書によっては「差集め算」という名の文章題は出てこないかもしれませんので「旅人算」の1種だと考えていただいてさしつかえありませんけども。
では、ご紹介しましょう。

速さとかかる時間は逆比

A地からB地へ行くのに、時速7.2kmの速さで行くつもりでしたが、時速6kmの速さで行ったので、予定よりも15分多くかかりました。A地からB地までのきょりを求めなさい。

差集め算の解法

「逆比の解法の特性」を考えるため、一般的な差集め算の解法と逆比の解法を記します。まずは、差集め算の解法です。
差集め算というのは、「1つの差」がいくつか集まって「全体の差」になっていることに着目して解く文章題です。「つるかめ算」と同様、仮定して考えるという側面を持っています。ここではくわしくは触れませんが、次のような線分図で考えます。

saatume_1.gif

時速で計算するのがふつうですが、あえて分速に直して計算しますね。
時速7.2km=分速120m、時速6km=分速100m。
A地からB地まで分速120mで□分かかったと仮定する。同じ道のりを分速100mで□分進むと、B地までたどり着けない。そして、分速100mでさらに15分進むとB地に着くことになる。

120-100=20(m)…1分で進む道のりの差。100×15=1500(m)…□分間での差の集まり。
1500÷20=75(分)…□(分速120mで□分かかる)。
120×75=9000(m)=9(km)…A地からB地までのきょり。

いかがでしょうか? 差集め算の解説が目的ではありませんので、これぐらいにします。さて、次は、本題の逆比による解法です。図はありません。

逆比による解法

道のりが一定の時、速さとかかる時間は逆比の関係にある」ということを知っているということが前提になります。

A地からB地まで進む速さの比は、A:B=7.2:6=6:5。したがって、A地からB地までかかる時間の比は逆比で、A:B=5:6。
15分が、6と5の差1に当たることになる。15×6=90(分)…A地からB地まで時速7.2kmでかかる時間。
90分=1.5時間。7.2×1.5=9(km)…A地からB地までのきょり。

いかかですか? ざっと、これが算数の逆比による解法です。

さて、念のためもう1題。上の問題と似た問題でやはり差集め算。今度は速さが分からなくしてあります。逆比による解法のみを記します。

A地からB地へ行くのに、ある速さで行くと20分かかりますが、毎分20m速さを増して行くと15分で着きます。A地からB地までのきょりを求めなさい。

A地からB地までかかる時間の比は、A:B=20:15=4:3。したがって、A地からB地まで進む速さの比は逆比で、A:B=3:4。
速さを増した毎分20mが、4と3の差1に当たることになる。20×3=60(m/分)…A地からB地まで20分かかった時の分速。
60×20=1200(m)1.2(km)…A地からB地までのきょり。

「道のりが一定の時、速さとかかる時間は逆比の関係にある」は、逆比の関係ではいちばん重要なものだと思いますので、最初に取り上げてみました。

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投稿者 寝太郎: 2007年01月08日 15:53

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