2007年05月16日
国語辞典を使いこなそう
国語の学力をつけるには
「国語の学力をつけるには 」というお話しですが、私立中学に合格するための国語対策(確かに、学校ごとの対策が必須です)とか模擬テストの国語の成績を上げる対策とかいうのではなく、一般的に国語の学力向上にはどのようなものが必要か、またどのような勉強法が効果的かということで、私なりの考えを述べさせていただきます。
今回は、「国語辞典を使いこなそう」というテーマですが、主に小学生のお子さんをお持ちのお母様方向けですので、あらかじめご承知おきを。
国語辞典を引いてますか?
小学生に限った話ではないのですが、あなたのお子さんは国語辞典を引いてますか? 紙の辞書が薦めですし、紙の辞書のことをお聞きしているのですが、今はやりの電子辞書でもかまいません。
私の知る範囲でも、国語辞典を引いてる小・中・高生は少ないですね。と言うより、少なくなりましたでしょうか。これは、英語の辞典であっても例外ではありません。小学校の卒業記念に貰った英語の辞書がカバーをかぶったまま本棚の肥やしになったままというケースもよく見かけます(-_-;)。
これは一つには、今の子供たちを取り巻く環境によるものです。どのような環境なのかは説明するまでもないでしょう。
テレビやゲームに費やす時間が多くなり、本を読まなくなったとか、携帯電話による仲のよいグループでの絵文字や独得の仲間用語でのメールのやりとり、…などなど。
その結果、「読まない→引かない→知らない」という、言葉を知らないという悪循環に陥るわけです。
辞典を引く子は国語が出来る
国語の辞典を引く引かないということと、国語の学力との関係はどのようなものでしょうか。思うに、辞典を引くようになると学力は伸びます。
なぜかというと、辞典を引くという行為は、言葉の意味を知りたい気持ちの表れにほかならないからです。国語の学力というものも、つまるところ、言葉の意味を知っている=文章の意味が分かる=国語が出来る、反対に、言葉の意味を知らない=文章の意味が分からない=国語が出来ない、という単純な図式ではないかと考えます。
一度、国語が得意な子どもに辞典を引いてるかどうか聞いてみるといかがでしょう。全員とは言いませんが、引いてると答える子が圧倒的に多いのではないかと思います。それから、「辞典引くのってめんどくさくない?」と聞けば「慣れたから平気だよ」って答えが返ってくるでしょうね。
国語辞典を引くことが学力をつける根本
国語に英語に限らず、語学の勉強には辞典を引くということは絶対必要です。知らない言葉が気になる、知らない言葉を調べるという作業がないと言葉を覚えるということに無関心になっていきます。
別に知らなくても、友達どうしのコミュニケーションに差し障りはありませんから、無関心=平気なんですね。困ると意識するのは、今友達の間でホットな話題を知らない時ぐらいになってしまいます。
読めなければ国語辞典を引けない
国語の辞典は、調べる言葉の読みが分からなければ調べようがないというのが大きな特徴です。英語であれば、アルファベットの順番を知っていれば引けますが。
ですから、ある意味で「初めに読みありき」かもしれません。読めない言葉は親しい友人ではなく赤の他人で興味ないわけですね。
大ブレイクした『ハリー・ポッター』シリーズが子供たち?によく読まれるのは、ふりがなが振ってあることにもその一因があるかもしれません。
子供たちは、一般の本に出てくる言葉の読みに興味がないかと言えば、私の経験では、事実はまったく逆です。小学生の4年生くらいの生徒によく使う言葉を表の形にして熟語の読みのゲームをやると、大興奮、大爆笑の渦です。
「はい、3行目を縦に読んで。」「えーと、にくおや(肉親)」「ワーッ」てな具合です。
国語辞典の引き方を教えよう
私は、小学4年生に国語を教える時、いちばん初めに国語辞典を持ってこさせて(ほんとはお薦めの辞典で統一した方がいいんですが)辞典の引き方の練習をさせます。
辞典というのは子供たちにとって初めは親しみのあるものではなく、けっこう引くのが難しいんですよ。ですから、引き方を教える必要があるんですね。大人の常識で考えてはいけません。
慣れると辞典を引くのが速くなることから分かるように、辞典引きゲームは「だれがいちばん先に引けたか」というゲームとしては最適の素材です。
ゲームをやらせる時のコツは、子供たちにとって親しみのある言葉を調べさせることですね。熱狂して引くのに夢中になること請け合いです。
それと、その言葉のページにたどり着けた子どもに、その言葉の意味を音読させることです。
説明の言葉の方が難しく、読めないし意味も分からないこともあるかもしれませんが、音読して理解しようとする習慣性をつけることに意義があると思ってください。それから、その言葉を使った用例文は是非読ませましょう。
国語に限らず、語学の勉強は「初めに意味ありき」ではないと思います。
初めはぼんやりしててはっきり見えていなかった文章の光景が、日々だんだんはっきり見えてくる、ピントが合ってくるということでしょうか。言葉というものは、単独で意味を持つというより、他の言葉との関係で意味づけられるものだからです。
子どもに辞典の引き方を教えるのは、ご家庭のお母様方にも可能です。是非とも、辞典を引くことが楽しいんだと気持ちを植えつけてあげてくださいね。
以下は、私のお薦めの国語辞典です。いずれも大型判と小型版があります。値段は大型判が少し高くなりますが、小学生が使いやすい大型判がお薦めです。
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