2007年07月17日
差集算・愛光中・中級
算数・2007年入試・良問100番勝負: その6
3種類の箱A、B、Cがあり、Aにはりんご20個、Bにはなし30個、Cにはかき50個が入っています。果物の値段の合計は7200円で、一番高い果物と一番安い果物の1個あたりの値段の差は60円です。AからりんごをBに、BからなしをCに、CからかきをAにそれぞれ同じ数ずつ移したところ、箱に入っている果物の値段の合計は、Aが240円下がり、Bが480円下がりました。このとき、次の問いに答えなさい。
(1)りんご、なし、かきを1個あたりの値段が高い方から順に並べなさい。答だけでよい。
(2)それぞれの箱から何個ずつ移しましたか。
(3)かき1個の値段を求めなさい。
愛光中_2番の問い…中級ではやや難しめ。差集算・中級
解法に必要な単元・考え方
・和が一定の考え方・差集算(1個あたりの差と全体の差)・分配算
ポイント1:
、一番高い果物と一番安い果物の1個あたりの値段の差は60円です…。(1)の結果を利用して(2)の問題を解かせるというきれいで無理のない誘導問題です。まず、一番高い果物と一番安い果物はどれかを考えてその値段の差を利用するわけですね。
ポイント2:
AからりんごをBに、BからなしをCに、CからかきをAにそれぞれ同じ数ずつ移した…。移した後、3つの箱の中身はどうなっているかを理解する。「同じ数」ずつ移していることがポイント。□個ずつ移したとすると、
A…りんごと□個のかき(個数の合計20個。値段の合計が240円少なくなる)
B…なしと□個のりんご(個数の合計30個。値段の合計が480円少なくなる)
C…かきと□個のなし(個数の合計50個。値段の合計は?)
Aの「値段の合計が240円少なくなる」から、かき1個の値段が
りんご1個の値段よりより安いことが分かる。またBの「値段の合計が480円少なくなる」から、りんご1個の値段がなし1個の値段より安いことが分かる。
ポイント3:
Cの値段の合計がどうなったかを考えるのがこの問題の最大のポイント。…A、B、C3つの箱全体では、りんご、なし、かきそれぞれの個数は変わっていないので、全体の値段も変わらない。Aの「値段の合計が240円少なくなる」とBの「値段の合計が480円少なくなる」から、Cの箱ではこの安くなった値段の和だけ値段が高くなっている。
ポイント4:
一番高い果物と一番安い果物の1個あたりの値段の差は60円です…ポイント3から一番高い果物と一番安い果物が分かり、Cの箱で1個あたりの値段の差60円が□個集まった分だけ値段が高くなっていることから、何個(□個)ずつ移したかが分かる。
ポイント5:
Aの「値段の合計が240円少なくなる」と、Bの「値段の合計が480円少なくなる」から、…りんごとかき1個の値段の差、なしとりんご1個の値段の差が分かる。
ポイント6:
Aにはりんご20個、Bにはなし30個、Cにはかき50個が入っています。果物の値段の合計は7200円…りんごとかき1個の値段の差、なしとりんご1個の差が分かっており、それぞれの個数と全体の値段が分かるので、全部が1種類の果物と考えた時の合計金額から果物1個の値段を求める。分配算の基本の出番。
差集算の問題(中級)
差集算(差集め算)は、過不足算と対になった文章題ですが、両者に共通な考え方は、「1個あたりの差と全体の差」です。
(1)、(2)、(3)ときれいな誘導問題で、小学生に解かせるのに計算も考え方も無理がなく、きちんと考える力を問う良問だと思います。たとえば、(1)と(2)をとばして(3)の問いだけにすると問題のレベルが上級レベルにはね上がってしまうしまうかもしれません。あえてそれをせずに誘導問題にするという受験者の立場に立った親切設計だと思います。誘導問題でありかつ考えさせるレベルを保った問題を作るというのは、実は難しいんですね。
(1)「A…りんごと□個のかき(個数の合計20個。値段の合計が240円少なくなる)」より、「1個の値段はりんごはかきより高い。」
「B…なしと□個のりんご(個数の合計30個。値段の合計が480円少なくなる)」より、「1個の値段はなしはりんごより高い。」。
したがって、値段の高い順に、なし、りんご、かき。
(2)240+480=720(円)…かき□個となし□個の値段の差。一番高いなしと一番安いかきの1個あたりの値段の差は60円。
720÷60=12(個)…□。よって、12個
(3)240÷12=20(円)…りんご1個とかき1個の値段の差。480÷12=40(円)…なし1個とりんご1個の値段の差。
20+30+50=100(個)…果物全体の個数。求めるものが一番安いかき1個の値段なので、100個全部がかきと考えた時の全体の値段を考える。念のため、分配算の線分図(面積図)を。関係が分かればいいので、参考程度に。

20×20+60×30=2200(円)。7200-2200=5000(円)…かき100個の値段。5000÷100=50(円)。よって、50円。
投稿者 寝太郎 : 12:32 | コメント (0) | トラックバック(0)
2007年07月12日
通過算・甲陽学院中・中級
算数・2007年入試・良問100番勝負:その5
東西にのびる線路があります。ある時A君が線路の近くに立っていると、西から特急、東から急行が近づいてきてA君のちょうど目の前ですれちがい始めました。すれちがい始めてから10秒後に線路の向こう側が見えました。特急と急行の列車の長さがそれぞれ200m、160mで、速さの比が3:2であることが分かっているものとして、次の問いに答えなさい。
(1)特急と急行の速さはそれぞれ秒速何mですか。
(2)A君の真東にいたB君も同じ特急と急行を見ていました。B君の目の前を急行が通過し始めてから、特急が通過し終わるまでの16と2/3秒間はずっと線路の向こう側は見えないままでした。A君とB君の間の距離(きょり)を求めなさい。
甲陽学院中_1日目5番の問い…中級ではやや難しめ。通過算・中級
解法に必要な単元・考え方
・通過算の応用的理解・速さの比(同じ時間で進む道のりの比)
ポイント1:
すれちがい始めてから10秒後に線路の向こう側が見えました…ここをきちんとその意味を理解出来るかどうかが、分かれ目ですね。よくあるパターンの単純に出会ってからはなれるまでと解釈してはこの問題は解けません。両列車がはなれる地点はA君の目の前ではないですからね。
A君が線路の向こう側を見ることが出来るのは、両列車の最後尾がA君の目の前を通り過ぎた後です。
ポイント2:
特急と急行の速さの比が3:2…速さの比が分かれば同じ時間で進む道のりあるいは道のりの比が分かる。
これを利用して、
・特急の最後尾がA君の目の前を通り過ぎた時…200×2/3=133と1/3mで、急行の最後尾がA君の目の前を通り過ぎていないことが分かる。
・急行の最後尾がA君の目の前を通り過ぎた時…1600×3/2=240mで、特急の最後尾はA君の目の前を通り過ぎてからさらに40mはなれていることが分かる。
したがって、「すれちがい始めてから10秒後に線路の向こう側が見えました。」は、急行が急行の速さで160m走るのにかかる時間であることが分かる。これを図で示すと次のようになります。

ポイント3:
A君の真東にいたB君も同じ特急と急行を見ていました。B君の目の前を急行が通過し始めてから、特急が通過し終わるまでの16と2/3秒間はずっと線路の向こう側は見えないままでした…B君はA君の真東にいて、急行は東から西に進んでいるので、B君の目の前を急行が通過し始めた時、特急と急行はまだ出会っておらず、特急はその時の地点から16と2/3秒間進んでB君の目の前を最後尾が通り過ぎたことになる。
ポイント4:
B君の目の前を急行が通過し始めた時、特急の先頭とA君までの距離と急行の先頭とA君までの距離の比は、両列車の速さの比である。これを簡単に図解すると次のようになる。もちろん、「速さ・時間・道のりの関係」の基本式でも解ける。
通過算の問題(中級)
旅人算ファミリーの一員として通過算があります。旅人算の考え方をベースに「動くものの幅(長さ)」を考え、「出会い」とか「完全に通過する」とか、いろんな基本事項の習得に加え、いろんなバリエーションがあっておもしろい問題作成が可能な文章題です。おっと、それをやらされる受験生の皆さんにとってはたまったもんじゃないかもですね(-_-;)。
でも、計算も含めて無理のない良問だと思います。
(1)
急行の最後尾がA君の目の前を通り過ぎるまでの時間がポイントです。
160÷10=16m/秒…急行。16÷2×3=24m/秒…特急。
(2)
24×16と2/3=400(m)…急行の先頭がB君の目の前を通りかかった時から特急の先頭が走った距離。
400-200=200(m)…急行の先頭がB君の目の前を通りかかった時の特急の先頭と急行の先頭の距離。
200÷(3+2)×2=80(m)…A君とB君の間の距離。
【参考】:200÷(24+16)=5(秒)…特急と急行が出会うまでの時間。16×5=80(m)と、比を使わなくとももちろん可。
投稿者 寝太郎 : 14:57 | コメント (0) | トラックバック(0)
2007年07月09日
規則性・筑波大附属駒場中・中級
算数・2007年入試・良問100番勝負:その4
分数51/82を小数に直していくときの、小数第1位(1/10の位)にある数を1番目の数、小数第2位(1/100の位)にある数を2番目の数、…とします。
次の問いに答えなさい。
(1)10番目の数を答えなさい。
(2)1番目の数から100番目の数までをすべてかけてできた数には,一の位からOが続けて何個並んでいますか。
(3)1番目の数に2番目の数を加え,さらに3番目の数を加え,……と,順に,次々と数を加えていきます。加えてできた数がちょうど2007になるのは,何番目の数までを加えたときですか。
筑波大学附属駒場中・1番の問い…中級問題の標準。規則性の問題・中級
解法に必要な単元・考え方
分数と循環小数・周期性の考え方・整数の積と0の個数・周期を組で考える
ポイント1:分数は、割られる数(分子)÷割る数(分母)の商を表す。
51/82=51÷82=0.62195121951219…、と、小数第1位の「6」をのぞいて、小数第2位以降は「21951」のくり返し(周期)。循環小数と言われるもので、わざと「小数第1位に「6」を入れてその処理能力を試しているような(‥;)。
ポイント2:「整数の積と0の個数」の問題では基本となる問題でしょうか。「1から50までの整数すべてをかけた積は、一の位から0がいくつ連続してならんでいるか」などという問題は、少し難しくなりますが。
ポイント3:「加えてできた数がちょうど2007になるのは,何番目の数までを加えたときですか」。これも、1つの周期を組としてとらえることが出来るかを試す問題。「2007」というのは、もちろんこれが2007年度のテストですよという意味ですね(^^)。
規則性(周期)の問題(中級)
規則性の問題は、代表的なものに「数列」と「周期性」があって、これの複合問題もあります。まず、「周期性」の基本的な考え方をしっかり押さえておかないと複合問題には太刀打ち出来ません。ちなみに「数列」というのは、今では高校数学の数Bでいきなり登場、「ベクトル」と並んで数学の大きな壁になっているような。「オレ、数学だめだ(-_-;)」となるのかも。でも、中学入試ではふつうに出題されますからね。
ここで取り上げる問題は、「周期性」の基本をよく理解しているかを問う問題で、けっして難問で「いじめよう?」なんてものではなく、出題された先生の意図がはっきり分かる良問だと思います。しっかり理解出来ていないとひっかかります。基本的な総合力がないと解けないかもしれません。
【解法】:
(1)51/82=51÷82=0.6|21951|21951|219…、と、小数第1位の1番目の「6」以降、2番目からは「21951」の5つの数のくり返し。計算力も問われます。
10番目の数だから、数えた方が早いかもしれませんが、しっかり式を立てて解く習慣をつけておかないと、100番目なんてことになるとこけます。
10-1=9。9÷5=1あまり4。この意味をつかむことが大切。「21951」の5人?から成る組(クラス)を考えると、2組の初めから4人目の人ということですかね。
4人目は「5」だから、5。
(2)今度は、周期性に整数の積が加わってます。簡単に言うと、「5の倍数に偶数をかけると0が1つ出来る」です。よく出題される問題は、25の倍数なども考えなければならないのですが、この問題は「21951」の「2×5=10」で0が1つ出来るというシンプルな仕組みになっています。おそらく、0.6|21951|…という循環小数を先に設定してこれを分数に直されたのでしょうね。
100-1=99。99÷5=19あまり4。あまりの4には「2195」と2と5がある。19+1=20。したがって、20個。
(3)これは、周期性の問題に取り組み始めた時に、多くの子供が最初にはまる落とし穴があります。
2+1+9+5+1=18で、1組(クラス)5人の合計は18。
1番目の6を先に引いて、2007-6=2001。
2001÷18=111あまり3。18が111組。つまり、5人の組が111組。「あまりの3」がくせもので、3=2+1と考えるんです。3は和で、組の人数ではないから、うっかり?「+3」とやっちゃうんですね。
1+5×111+2=558で、558番目。
投稿者 寝太郎 : 10:23 | コメント (0) | トラックバック(0)
2007年07月04日
単位分数の和・麻布中・中級
算数・2007年入試・良問100番勝負:その3
次の例のように、ある分数を、分子が1で分母が異なるいくつかの分数の和で書き表すことを考えます。
2/3=1/2+1/6、2/3=1/3+1/4+1/12など。
13/20=1/2+3/20=1/2+1/7+1/140,
13/20=(10+2+1)/20=1/2+1/10+1/20など。
次の(1)、(2)の分数について、このような表し方を1つ答えなさい。
(1)13/18
(2)5/13
麻布中・4番の問い…中級問題の標準。単位分数の和・中級
解法に必要な単元・考え方
分数の加法・減法(基本)。単位分数の考え方・分数の分母の約数を分子に(中級)・解法が1とおりでないパズル的な問題を考える
ポイント1:
分母が最も小さくなる単位分数を次々に取り入れていく。
ポイント2:
分母を倍分(約分の反対で、分母分子に同じ数をかける)し、分子を分母の異なる約数の和で表す。
分数を単位分数の和に分解する(中級)
時々出題されるパズルっぽい問題です。麻布中らしいですね。答えは1とおりではありませんから、答えを2つか3つぐらい書かせると出来る子と出来ない子の差がついたかも(‥;)。
古代エジプトでは、2/3という大きさの分数を1/2+1/6などと単位分数の和で表していたそうです。
【解法1】:古代エジプト式?(分母が最も小さくなる単位分数を次々に取り入れていく)
☆初めに、次のようなことを考えてみましょう。2/3を単位分数に分けるんですが、分数だけでは考えにくいかもしれませんので、ピザパイで(‥;)。
2枚のピザパイを3人に公平に分けることを考えましょう。もちろん、1人1枚というわけにはいかない。さて、どうするか?
2枚のピザパイをそれぞれ2枚に切って4切れにすれば、1人1/2枚食べることが出来る。残ったピザパイ半分(1/2枚)をどうするか?
またこれを3等分すればいい。1/2枚を3等分すると1/6枚。
したがって、2/3=1/2+1/6って具合に単位分数の和に出来ますね。
【解法2】:分母を倍分(約分の反対で、分母分子に同じ数をかける)し、分子を分母の異なる約数の和で表す。
☆ある数をその数の約数で割ると、必ず割り切れることを利用します。
たとえば、3は6の約数。6÷3=2で割り切れる。これを分数の約分で使うと、3/6=1/2で単位分数になる。
この問題のヒントに、13/20=(10+2+1)/20とありますね。10、2、1はすべて20の約数です。これを利用するんです。
2/3=4/6。4/6=(1+3)/6=1/6+3/6=1/6+1/2。
ついでに言うと、単位分数自身も別の分母の異なる単位分数の和として表すことが出来ますので、和を長くしてもいいのなら、次のようなのもありです。
・1/4=2/8=(1+1)/8=1/8+1/8…分母が同じになるから×。
1/4=3/12=(1+2)/12=1/12+1/6…○。
【式と答え】式と答え:
(1)【解答例1】13/18=1/2+2/9=1/2+1/5+1/45。
【解答例2】13/18=26/36=(2+6+18)/36=2/36+6/36+18/36=1/18+1/6+1/2。
(2)【解答例1】5/13=1/3+2/39=1/3+1/20+1/780。
【解答例2】5/13=30/78=(1+3+26)/78=1/78+3/78+26/78=1/78+1/26+1/3。
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2007年06月16日
面積・灘中・中級
算数・2007年入試・良問100番勝負:その2
下の図のように正方形が2つあり、小さい正方形の中に円がある。斜線部分の面積は□cm²である。
灘中_1日目・10番の問い…中級問題の標準。面積・中級
解法に必要な単元・考え方
面積の差の利用(基本)。正方形と円の面積の関係(中級)
ポイント1:小さい正方形の面積を求める
…大きい正方形から4つの直角三角形を引く。
ポイント2:
小さい正方形の1辺の長さ、対角線の長さや円の半径が算数レベルでは求めることが出来ない…正方形に円が内接(ぴったり内側にくっつく)している時、正方形の面積が分かれば円の面積を求めることが出来る。
正方形と内接する円の面積の関係(中級)
この問題が解けるかどうかは、ひとえにポイント2を理解しているかどうかにかかってきます。面積解法の中級のTipsだと思います。式はほとんど同じですが、2通りの解法をご紹介します。
【解法1】:
☆円の面積=半径×半径×3.14。ふつうは、先に半径の長さを求めるが、要は「半径×半径」が分かれば、それに3.14をかけると内接する円の面積を求めることが出来る。
下の図から分かるように、「半径×半径」は、外側の正方形の面積の4分の1に当たる。
【式と答え】式と答え:
5+3=8、8×8=64(cm²)…外側の正方形の面積。
3×5÷2×4=30(cm²)…4つの直角三角形の面積の和。
64-30=34(cm²)…内側の正方形の面積。
34÷4=8.5(cm²)…半径×半径。
8.5×3.14=26.69(cm²)…円の面積。
34-26.69=7.31(cm²)…斜線部分の面積。
【解法2】:
☆正方形と内接する円の面積の関係を割合で考える(中級)
円の半径を1とする。1×1×3.14=3.14…円の面積。
1×2=2…正方形の1辺。2×2=4…正方形の面積。
正方形の面積:円の面積=4:3.14。
34×3.14/4=26.69(cm²)…円の面積。
以下、【解法1】と同じ。
円と内接する正方形の面積の関係(中級)
ついでに、円とそれに内接する正方形の面積の関係を覚えておきましょう。やはり、正方形の1辺の長さや円の半径が分からなくとも、円あるいは正方形の一方の面積が分かれば、もう片方の面積を求めることが出来ます。
下の図のように、円の内側に正方形がぴったりくっついています。正方形の面積は40cm²です。色を塗った部分の面積を求めなさい。
【式と答え】:
半径×半径が正方形の面積の半分であることに着目するとよい。
40÷2=20(cm²)…半径×半径
20×3.14=62.8(cm²)…円の面積。
62.8-40=22.8(cm²)…色を塗った部分の面積。
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2007年06月13日
平均算・淳心学院中・中級
算数・2007年入試・良問100番勝負:その1
父、母、兄、弟、妹の5人家族がいます。
5人の年齢(れい)の平均は21才です。兄は弟より1才年上で、弟は妹より4才年上です。また、父は母より3才年上で、父、母の年齢の平均は子供3人の年齢の平均より27.5才上です。次の問いに答えなさい。
(1)子供3人の年齢の平均は何才ですか。
(2)5人の年齢は、それぞれ何才ですか。
淳心学院中_3番の問い…中級の入門問題。平均算・中級
平均算の基本とグループ別の平均・和差算の基本・分配算の基本
ポイント1:
5人の年齢の平均は21才です…5人の年齢の和が分かる。平均算の基本。
ポイント2:
兄は弟より1才年上で、弟は妹より4才年上です…3人の年齢の和が分かれば、分配算の基本で3人の年齢が分かる。
ポイント3:
また、父は母より3才年上で…父と母の年齢の和が分かれば、和差算の基本で2人の年齢が分かる。
ポイント4:
父、母の年齢の平均は子供3人の年齢の平均より27.5才上です…グループごとの平均の比較(差)。線分図で考えると考えやすい。
少し複雑な問題も、基本の組み合わせだという典型的な良問ということで取り上げました。
(1)
ポイント1とポイント4の組み合わせで、子供3人の年齢の平均あるいは父、母の年齢の平均が分かるというのが最大のポイントですね。
ポイント4を線分図で表すと、次のようになります。

いかがででしょうか?
5人の年齢上の和は、ポイント1から、21×5=105(才)。
(105-27.5×2)÷5=10(才)…子供の年齢の平均。
(2)
10×3=30(才)…子供の年齢の和。
ポイント2から、分配算の線分図の基本は次のようになります。

妹にそろえて、(30-1-4×2)÷3=7(才)…妹。
7+4=11(才)…弟。
11+1=12(才)…兄。
ポイント3から、和差算の基本で、父と母の年齢を求めます。線分図は省略(-_-;)
(10+27.5)×2=75(才)…父と母の年齢の和。
(75-3)÷2=36(才)…母。
36+3=39(才)…父。
【答え】:父39才、母36才、兄12才、弟11才、妹7才。
参考:
☆21-27.5÷(2+3)×2=…10(才)…子供の年齢の平均。こういう解法もあります。
「平均算を逆比で解こう」
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2007年06月12日
算数・2007年入試・良問集
「電話帳」?全国・国私立中学入試問題集
皆さんは、通称「電話帳」と呼ばれる全国・国私立中学入試問題を網羅した書籍をごぞんじでしょうか?
数社の学参出版社から毎年今の季節に刊行されて書店の店頭にも並べられています。
私のところにも、年末のゴブラン織りのカレンダーとともにこの「電話帳」が今の季節送られて来ます。今年もまた、数日前に最新版がおくられてきました。けっこう分厚い書籍ですので、十冊以上になるとかなり本棚の場所を取ります(‥;)。
私が手にするのは、教学研究社という出版社からのものですが、算数の学参・問題集を手がけている関係で分冊になった薄手の算数だけのものもいっしょに送られて来ます。一般書店では手に入りませんが、塾などでこの算数だけのものを夏休みなどにやらせるケースもあります。今年の問題ですので、市販の学参・問題集と問題がかぶることがないというメリットがあるんですね。
市販の学参・問題集も、こういった最新版から過去数年の「全国・国私立中学入試問題集」から適当な問題をピックアップして作製されることになります。
私立中の今年の算数の入試問題は?
この書籍が送られてくると、私は期待に胸ふくらませ??、ぱらぱらと目を通すわけですが、習い性と成るというやつで、どうしても難関校の問題に目がいってしまいます。(-_-;)
今年の算数の問題の出題傾向?という話題は、別に取り上げたいと思います。ここでは、2007年春に全国で実施された国私立中学の算数の入試問題の中から、「ぜひその解法を知っておいていただきたい」と思う問題を厳選し、その問題を解くにはどのようなことを知っていないといけないかを分析し、解法のTipsをご紹介します。
算数の良問を解こう ♪
算数に限らず、数学であっても同じですが、学力向上には欠かせないプロセスがあるように思います。
まず、学習する単元の基礎学力をじゅうぶん身につける。それから、初級、中級、上級とステップを踏んでいわゆる「良問」にじっくり取り組み、式を書いて考え、解法を理解し、身につける。後は、その反復練習。
入試も含めた実力テストでは、自分のものとした多くの解法パターンの中からその問題を解くにはどれが必要かを考えるのですね。
少し話がそれますが、今の高校では公立、私立を問わず、国公立進学対策として特別クラスを編成し、教科書、問題集共にレベルの高い内容のものを選び、どんどん先に進めていくというケースが目立ちます。
それはそれでいいのですが、まず基礎学力ありきです。ただでさえ、高校数学の公式のたぐいは数多く、しかも複雑です。いきなり解法パターン中心で数学に取り組むと、やる気があっても途中で挫折するかもしれません。
ただ、基礎学力をじゅうぶん身につけたら、次に取り組むべきは教科書や学参の例題、いわゆる「良問」です。学校別の出題傾向に沿った対策はその次にくるものだと私は考えます。
どのような問題を取り上げるか
「全国・国私立中学入試問題集」全体の問題を基準に、初級、中級、上級と3ランクに分け、「中級」と「上級」の問題の中からこれはという良問を取り上げます。さらに、「中級の入門レベル」、「上級の難問」といったコメントを出来るだけ入れてより難易度を明確にしたいと思います。むろん、私の主観的判断ですが。「初級」は「楽学考房・算数の道場」でどうぞといいたいところですが、Web上のHTMLの制約もあって、テキストベースの説明では難しく感じられるかもしれません。
取り上げる問題はランダムで、不定期更新になるかもしれません。ご承知おきを。
有名校の問題ももちろん取り上げますが、いろんな中学の問題も取り上げます。特殊解法によるものより、応用範囲の広がる問題を優先して取り上げます。取り上げる基準はあくまで私の独断と偏見によるものです。
取り上げた問題で、それを解くにはどのようなことを知っていないといけないかを分析します。それを理解するにはどういった単元、考え方をこれから学習して身につけなければならないかのご参考にしていただきたいからです。
解法は、私の判断した個人的な解法です。これでなければというものではけっしてありません。元来、算数・数学の解法は1通りでないのがふつうです。時間が許せば、こういう解法もありますよということで、併記するつもりではおりますが。
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