5・割合…割合の考え方と表し方・比の基本的な考え方
2・割合の表し方の基本_その10
・その10_割合・比の基本的な考え方 (1)…4年
今度は、比の基本的な考え方 。比は6年生で学習することになっていますが、実はこれがいちばん分かりやすい割合の考え方かもしれませんね。小数や分数を使わなくとも、最大公約数で割ることができればいいんですね。
しかも、高校数学でいちばん使われるのも比だと思います。是非チャレンジしてみてくださいね。
・その10_割合・比の基本的な考え方 (1) …4年
割合の表し方には、大きく分けて2種類あるのではないでしょうか。
1つは、もとにする量を1とする考え方。これは、くらべる量がもとにする量の何倍か、つまり、「わり算の世界」ですね。むろん、何倍かする場合のかけ算も割合ですが、ここでは考えにくい「わり算と割合」を取りあげます。
・30は10の何倍か?…30÷10で、3倍。
・150円は100円の何倍か?…150÷100で、1.5倍。
・100円は300円の何倍か?…100÷300で、1/3、あるいは1/3倍。
※ふつう、「倍」というのははぶく。
これらは、意識しなくとも、「10」、「100円」、「300円」という比べる量を1として考えています。
これから簡単に触れる「比の基本的な考え方」は、それに対して、2つの量を比べる時、「2:3」(2たい3)という表し方です。もっとやさしい言葉でいうと、「2と3の割合」です。
こちらは、もとにする量が1ではありません。むろん、1に当たる数や量は考えるのですが、それはもとにする量ではないのです。
たとえば、次のような考え方です。
・姉は300円、妹は200円持っています。姉と妹の持っているお金の割合は何と何の割合ですか。(姉と妹の持っているお金の割合を最も簡単な比で表しなさい。)

姉の持っているお金300円は、100円×3、妹の持っているお金200円は、100円×2と考えます。
つまり、100円を1として考えると、姉はそれが3つ、妹はそれが2つなので、姉と妹の持っているお金の割合は、3と2の割合、これを比の用語で言うと、「3:2(3たい2)」と言います。
言葉が変わるだけで、中味はまったく同じです。
注意する点は、「もとにする量を1」とした場合は、わり算ですぐにもとにする量が出てきますが、こちらの比の場合はそうはいきません。
姉のお金なら、1となる100円を出したあと、100円×3=300円と計算することです。
一見難しそうに思われますが、この割合の考え方は、「小数の割合・百分率・歩合」の割合の考え方より理解しやすいかもしれませんね。
比は、分数の割合を整数の感覚でとらえたもので、これと比例式を組み合わせて問題を解くと、小中学生にとっていちばん考えやすい側面を持っています。
というわけで、「小数の割合・百分率・歩合」の割合の考え方をやる前に、「何と何の割合(比)」に簡単にふれておくことにします。
あ、そうそう、こういう場合もあります。くわしくはふれませんが、こちらは、200円÷300円はわりきれませんので、兄の持っているお金は弟の2/3(3分の2)などとしなければなりませんが、比だと、2と3の割合という整数で表すことができます。
・兄は200円、弟は300円持っています。姉と妹の持っているお金の割合は何と何の割合ですか。(兄と弟の持っているお金の割合を最も簡単な比で表しなさい。)

100円を1として考えると、兄はそれが2つ、弟はそれが3つなので、兄と弟の持っているお金の割合は、2と3の割合、これを比の用語で言うと、「2:3(2たい3)」と言います。
すでにお気づきかもしれませんが、1となる100円は、300円と200円、200円と300円、それぞれの最大公約数に当たります。
つまり、分数でいうところの約分をしていることになります。
というようなわけで、こういう割合の考え方もあるということで、例を挙げて簡単に触れておくことにします。
[参考]:分数の割合と比、比の値。
2:3と比で表すとき、2:3の比の値とは、2は3を1とした時、いくらになるかを表す。比の値は、2/3。
2:3と縦に書き、「:」を「−」に置きかえると考えるとよい。
また、3:2と比で表すとき、3:2の比の値とは、3は2を1とした時、いくらになるかを表す。比の値は、3/2。