5・割合…割合の考え方と表し方・小数倍・比べる量を求める
1・割合の表し方の基本_その12
・その12_割合・小数倍の考え方(2)・比べる量…5年
さて、今度は、「割合・小数倍の考え方」を「比べる量」、「割合」、「もとにする量」の順に考えてみたいと思います。この順がいちばん考えやすいかも。小数倍の考え方が分かれば、「百分率と歩合」まではあと一歩。がんばってくださいね(^○^)。
・その12_割合・小数倍の考え方(2)・比べる量…5年
割合の表し方・小数倍の基本式を理解しよう
前回、「小数倍は整数倍とどうちがう?ということですが、同じだと考えるといいと思います。なぜか、ふつうの整数計算と同じく、小数倍といってもやはり十進数の世界なんですね。整数倍が小数倍になっても、計算式自体はまったく同じ。感覚的に慣れるかどうかです。」と記しました。
そこで、これから、「整数倍」を「小数倍」に置きかえて、小数倍の割合の基本的な考え方を説明してまいります。その説明のアプローチにはいくつかあると思いますが、「比べる量」・「もとにする量」・「割合」の何を求めるかに分けて考えてみたいと思います。
その前に、「小数倍の基本式」なるものを取りあげます。「小数倍の基本式」って何? ごもっとも、私が勝手にそう呼んでいるだけです(‥;)。
割合での「比べる量」・「もとにする量」・「割合」の3つの関係のまとめは、次のとおりです。
・比べる量=もとにする量×割合
・割合=比べる量÷もとにする量
・もとにする量=比べる量÷割合
「かけざん」と「わり算」とどちらが考えやすいかというと、これはかけ算でしょう。たとえば、
なじみの深い九九で「三五、十五」と言えば、「3×5=15」のイメージですね。これは、「3の5倍は15」のイメージでもあります。
そこで、「小数倍の基本式」として、「もとにする量×割合=比べる量」を頭の中に入れておきましょうということです。
500円の3倍は、500×3=1500で、1500円。これをもとに、割合の問題がわからなくなった時、
もとにする量を求める場合、□円×3=1500円で□を求める式を考える、
割合を求める場合、500円×□=1500円で□を求める式を考える、ということです。もとにする量や比べる量や割合は、「円」や「g」などの単位がつかず数だけの場合もありますし、分数や小数の場合もありますからね。「小数倍の基本式」にわからなくなった場合に当てはめてみるというのも1つの有効な方法です。
小数倍・比べる量を求めよう
前回の「整数倍」と似た問題で比べてみましょうね。
・兄の年令は24才、母の年令は兄の年令の2倍です。母の年令は何才ですか。
24×2=48で、48才。
兄の年令が「もとにする量」、母の年令が「比べる量(求める量)」、2倍が「割合」に当たる。
・弟の年令は15才、兄の年令は弟の年令の1.2倍です。兄の年令は何才ですか。
どこがちがうでしょうか?
似たような年令の問題で割合の部分、「2倍」が「1.2倍」という小数になっただけです。ですから、結論。求める式は15×1.2=18で、18才。
整数の場合と同じく、弟の年令が「もとにする量」、兄の年令が「比べる量(求める量)」、1.5倍が「割合」に当たると考えればいいんです。
比べる量=もとにする量×割合の考え方なんですね。
これを、小数ぽく説明すると、1.2というのは0.1が12個集まったものだから、弟の年令を10等分したものの12倍。
計算式で言うと、15÷10=1.5、1.5×12=18。あるいは、
15×1.2=15×12/10=15×(12÷10)=15×12÷10=15÷10×12。あるいは、
あるいは、直接、15×1.2=1.5×12だと考えてもかまいませんが、要は、15×1.2=15÷10×12だと覚えておきましょう。ついでに、1.2のように1より大きい小数をかけると、もとの数(もとにする量)より大きくなると言うのも、割合を考える上で重要です。
次は、こういうのを。
・弟の年令は15才、妹の年令は弟の年令の0.8倍です。妹の年令は何才ですか。
割合の部分、「1.2倍」を「0.8倍」という小数に変えました。1より大きい小数の割合の次は1より小さい小数の割合にして、これを比べて考えていただきたいのですね。。また、先に結論。求める式は15×0.8=12で、12才。
こんどは、「もとにする量」は弟の年令でこれは同じ、妹の年令が「比べる量(求める量)」、0.8倍が「割合」に当たります。
これも、小数ぽく説明すると、0.8というのは0.1が8個集まったものだから、弟の年令を10等分したものの8倍。
計算式で言うと、15÷10=1.5、1.5×8=12。あるいは、
15×0.8=15×8/10=15×(8÷10)=15×8÷10=15÷10×8。あるいは、
直接、15×0.8=1.5×8だと考えてもかまいませんが、要は、15×0.8=15÷10×8だと覚えておきましょう。
ついでに、0.8のように1より小さい小数をかけると、もとの数(もとにする量)より小さくなると言うのも、割合を考える上で重要です。
さて、上の2つの「比べる量」を求める問題を線分図で表すと以下のようになります。割合の問題は、小数倍に限らず、線分図を使って表すと考えやすくなります。複雑な問題になるとなおさらですね。ただし、もう少し正確に言うと、中学入試のレベルでは、「割合」の問題は速く正確に出来ないと損します。式だけで答えを出せるにこしたことはありません。

・1より大きい小数をかけると、もとの数(もとにする量)より大きくなる
・1より小さい小数をかけると、もとの数(もとにする量)より小さくなる
■練習問題 ■ ・ その12_割合・小数倍の考え方(2)・比べる量・【答え】
次の問いに答えなさい。。
(1) 180の1.5倍はいくらですか。
(2) 200の0.6倍はいくらですか。
(3) 私の年令は12才、おじいちゃんの年令は私の年令の5.5倍です。おじいちゃんの年令は何才ですか。
(4) 母の年令は45才、兄の年令は母の年令の0.4倍です。兄の年令は何才ですか。
■練習問題 ■ ・その12_割合・小数倍の考え方(2)・比べる量・ 【答え】
(1)270 (2)120 (3)66才 (4)18才