5・割合…割合の考え方と表し方・百分率・比べる量
1・割合の表し方の基本_その16
・その16_割合・百分率(2)・比べる量の求め方…5年
前回は、「割合・百分率の基本的考え方」でした。ここから小数倍と同様、「比べる量」・「割合」・「もとにする量」の順に考えていきます。。百分率は小数倍を整数で表したものと考えていただいてけっこうです。
・その16_割合・百分率(2)・比べる量の求め方…5年
小数倍と百分率・比べる量
百分率の基本を前回説明いたしましたので、今度は、具体的な問題で「比べる量」を考えてみましょう。
参考:「・その12_割合・小数倍の考え方(2)・比べる量」。
まずは、基本中の基本。
・例題:その16_割合・百分率(2)・比べる量の求め方
次の問いに答えなさい。
(1) ある学年全体の人数は200人で、その55%が男子だそうです。男子と女子それぞれ何人いますか。
(2) ある学年の女子の人数は80人で、男子の人数は女子より20%多いそうです。男子は何人いますか。また、学年全体の人数は何人ですか。
初めにお断り。ここでは百分率を小数倍としてあつかってますので、%の計算をたとえば「×0.25」のように統一して記します。「÷100×25」とか「×25/100」とはいたしません。後の、分数計算は約分できる場合がありますので便利だとは思いますが。
その前に、比べる量の求め方の公式? 小数倍でも百分率でも式や考え方は同じです。
比べる量=もとにする量×百分率(小数に直す)
100%=1、10%=0.1、1%=0.01
先にこの問題で分かっているところを図解すると、次のようになります。もちろん、かかなくても解ければいいということで、参考程度ですが。

(1) 百分率は、もとにする量を100%=1と考える。「その」は、「ある学年全体の人数」をさし、200人の55%=0.55倍。
200×0.55=110(人)…男子。200−110=90(人)…女子。
※ところで、「男子と女子それぞれ何人」ではなく、「女子は何人」という問題なら、次のような解法があります。先に女子が全体の何%かを考えるというもので、「割合」の超重要な考え方です。
1−0.55=0.45…女子の全体に対する割合。100−55=45、45%=0.45でも可。
200×0.45=90(人)…女子。
これを1つの式で考えると、200×(1−0.55)=90(人)…女子。
何気ない式ですが、これは算数の学力向上で1つの大きな壁になっているんですね。
200−200×0.55=200×1−200×0.55=200×(1−0.55)。分配法則の式です。算数・数学には、考え方の勘所、ツボのようなもの(その考え方が出来れば、1ヶ月分の学習にも相当するところ)がいくつかあって、これもその1つであることは、経験上、断言できます。
(2) この問題のポイントはずばり「20%」ではなく、「20%多い」です。百分率と歩合では、120%なんて言い方はあまりしません。「男子の人数は女子より20%多いそうです。男子は何人いますか」をよく読み解いてください。いちおう、線分図をあげておきます。

もとにする量は「女子」。女子を1=100%と考えるということです。そして、求めるのは男子の人数と全体の人数にしました。2通りの解法を考えてみたいと思います。
解法1:
80×0.2=16(人)…男子が女子より多い人数。80+16=96で、96(人)…男子。
80+96=176で、176(人)…全体の人数。
この解法が入門編です。ただし、これでは1歩も先に進めません。
解法2:
1+0.2=1.2…男子(比べる量)の女子(もとにする量)に対する割合。100+20=120、120%=1.2でも可。
80×1.2=96で、96(人)…男子。
割合になれると、80×(1+0.2)=96という式で考えます。
80+96=176で、176(人)…全体の人数。
1+1.2=2.2…全体(比べる量)の女子(もとにする量)に対する割合。
80×2.2=176、または、80×(1+1.2)=176という式の意味を考え、また、使いこなせるようになると確実に応用力アップにつながります。
割合では、【解法2】で考えることが出来るというのが1つの目標だと思います。がんばってくださいね。
■練習問題 ■ ・その16_割合・百分率(2)・比べる量の求め方 ・【答え】
次の問いに答えなさい。
(1) ある学年全体の人数は240人で、その40%が男子だそうです。男子と女子それぞれ何人いますか。
(2) ある学年の男子の人数は60人で、女子の人数は男子より10%多いそうです。女子は何人いますか。また、学年全体の人数は何人ですか。
(3) 2つの数A、Bのうち、Aは50で、BはAの160%に当たります。Bはいくらですか。また、A、B2つの数の和と差はそれぞれいくらですか。。
(4) ある学年の男子の人数は95人で、女子の人数は男子より20%少ないそうです。女子は何人いますか。また、学年全体の人数は何人ですか。
■練習問題 ■ ・その16_割合・百分率(2)・比べる量の求め方・ 【答え】
(1)男子96人 、女子144人(2)女子66人、全体126人 (3)B80、和130、差30 (4)女子76人、全体171人